神事のための衣装のお話。

1.公開記事

こんにちは!舞動禅の彦根です。
この投稿では神事の衣装や
お道具の話を解説します。

衣装ができた経緯

もともと私は着物の縫製職人で
皇室の着物や能装束・死装束・袈裟など
特殊な着物の縫製を多く扱う工房に
15年ほど所属していて

いちおう全国大会で受賞したり
関西大会では2回優勝した(笑)ので

自分が神事で着る服を探したときに
着たいものがどこにもない!となって
作るようになりました。

なので舞動禅の衣装は形は洋服でも、
作り方は能装束とか袈裟(けさ)と同じだと
思ってもらうと良いかもしれません。

普通の服と装束の違い

まず普通の服と装束の
一番の違いは生地ですが、
もう1つ違うのが縫製です。

うちのレッスンでは、
絹と麻と綿のエネルギーの違いとか
縫製してある布としてない布の違いとか
水通ししてある布としてない布の違いとか

そういう違いを体感してもらったり
するので会員の人はわかると思いますが

布ってね、
縫えば縫うほど・切れば切るほど、
力がなくなるのよね。

特にミシンで縫うと穴があくから
布の流れが途切れるのですよ。

糸がエネルギーの道だからね。

寿司屋が魚をどう扱うか
というのを想像してもらうと
わかりやすいかしらね?
布もあれと同じなのですよ。

布のエネルギーと神事

普段着なら別に良いのですが、

うちの舞は
自分自身が依代(よりしろ)となって
その身に神をおろすことが
前提の神事舞なので

自分が神事で着るものを
作ろうとしたときには自然と

布の力をいかに最大限に活かすか
ということを考えるわけですよ。

なにせ服が依代だからね。

日本人としての感性

これは自分で作った野菜を
どうやって食べるかとか、
そういう感覚とたぶん似ていて

日本人は初めて作った最初のトマトを
ミートソースにしたりしないでしょ(笑)

最初の1つ目は、
切ってそのまま食べますわよね

たくさん収穫できすぎたら
ミートソースにするかもしれないがw

私は布に対して
そういう感覚で対峙していて

島のおばあちゃんが3か月かけて
糸から手でつむいで織って染めたさ
200万円とかの布を切り刻まないわよね。

そういう布は、
縦に切りたいときは横糸しか切らない
横に切りたいときは縦糸しか切らない
糸1本も無駄にはしない。

それが和裁の縫製の考え方なので

舞動禅の衣装は、
そういう考え方で作られています。

ハンカチと手拭いの違い

これをもう少し具体的に解説すると
ハンカチと手拭いの違いになります。

洋裁は布を斜めに切るので
布の端を三つ折りとかにして
糸がほつれてこないようにするけど

和裁では縫うというのは
結界を意味するので
特に装束や袈裟なんかは
本来は切りっぱなしが基本で

これはベリーダンスなんかで
ベールを使ってる人とかも
わかるかもしれないですが、

裾やベールの動きを良くするために
端の三つ折りの部分を切るというのは
衣装ではよくやることなんですが

ただですね、残念なことに
現代社会でこれを理解してもらうのは
なかなかに難しい。

ファストファッションの時代

スシローで一番好きなのはハンバーグ!
とか、マヨチーズサーモン!って人に
フグ刺しの良さがわかるかなぁ。
わかると良いけども。

骨をカラッとあげて食べるとか
ヒレを炙ってお酒にいれて
香ばしさを楽しむとか
もみじおろしとポン酢とか

そういうマニアックな
コース料理に1万円払うような

舞動禅の衣装は
それに近い感覚なので(笑)
布の力がわかる人じゃないと
良さがわからないかもです。

戦前と戦後の変更。

そしてもう1つ、これは
衣装だけの話ではないのですが

鈴緒の五色布って
戦前までは紫が上だった。
でも現在の神社庁では緑が上。

鈴の鳴らし方も、
お能や里神楽や戦前の巫女舞は
内から外に開いて鳴らすけど
神社庁の巫女舞だけは
閉じる向きに鳴らす。

緋袴のヒダの数もそう。
戦前までは3か5の奇数だった。
でも、現在のポリの緋袴は
ヒダの数が4本に変えられてる。

こういうこと、
知らない人が多いじゃない?

私は性格がどうしても
ガチの本物志向なので(笑)
こういう文化の破壊が許せない。

なので、ヒダが4本の緋袴を
神事ではくのは嫌なのです。

それでまぁ作ったというわけ。

いろいろなお道具

そしてこれは衣装の話だけでなく

うちの認定メンバーはそれぞれ
植物や石に同じ感覚をもっていて

なので、それぞれの感覚を活かして
いろいろな神事のためのお道具を
作ってもらっています。

でも、どれもやっぱり
エネルギーがわかる人じゃないと
ピンと来ないかもしれない。

実際にさわれば
すごく違うってことが
わかるんだけどね。

なので、事前に連絡もらえれば、
クラスや個人セッションで
お道具・衣装、試せますので。

さわってみたいという人は
公式LINEにお知らせください。

衣装 & お道具の詳細はこちら↓

******************