こんにちは!ひこねです。
今日はご奉納の見学について
お知らせです。
舞動禅の奉納は山奥とか
島が多くてですね(笑)
しかも幽斎神事がほとんどで
近くて見学できる奉納は
年に2回ぐらいしかないので
今回は、ぜひみなさまに
お越しいただきたいのですが
それ以外にも理由があって、
今年の津守神社の浪速神楽は
実は、舞や神事を志す者にとって
ものすごく重要な転換点になるので
その理由をお話していこうと思います。
まずは情報から↓
7/21(火) 津守神社 例大祭
私は★の時間に奉納します。
彦根さんの演目の時間を予約したいと
お伝えいただくと良いかと思います。
■日時
7月21日(火)18:00〜
■場所
津守神社(天下茶屋駅)
大阪市西成区津守3丁目4-1
■タイムスケジュール
18:00 祭典、式神楽
18:20 浪速神楽【剣】
18:30 豊栄の舞 × 3
19:15 浪速神楽【扇】★
19:30 豊栄の舞 × 3
20:15 浪速神楽【剣】★
20:30 津守神楽 ★
■事前予約優先
社務所にて3000円以上の初穂料をお納めいただけましたら社殿内にて奉拝いただけます。(各回ごと)
津守神社インスタのDM、または神社社務所まで直接お問い合わせください。
@tsumorijinja
06-6661-6756(神社社務所)
090-3220-2509(宮司直通)
江戸時代以前の神楽
まず私が浪速神楽にこだわる理由ですが、
Youtubeを見てくださってた方は
分かると思いますが
現在、多く舞われている巫女舞は、
豊栄舞・浦安の舞、いずれも
昭和になってから作られた舞です。
明治時代に、巫女禁断令といって
巫女の神がかりが禁止されたり
神職が舞うのが禁止されたり
戦後にも神事舞は改変されていて
江戸時代以前から続く浪速神楽は
実は、ものすごく貴重なのです。
浪速神楽の聖地
そして浪速神楽といえば
有名なのが津守神社さんです。
先々代宮司が寒川神社や北海道神宮など
50年にわたり浪速神楽を伝承してきました。
しかし、先々代の今江宮司が引退し
数年の間に伝承が途絶えてしまい、
その後、現在の西北宮司が着任され
津守神社の浪速神楽を復興すべく、
伝承活動を再開したのが今年の3月。
例大祭で浪速神楽をやることが決まり
数年ぶりの復興となったタイミングで
『後は任せた……』とでも言うように
今年5月、先々代はご逝去されました。
浪速神楽はニギハヤヒの舞
ここからはめちゃくちゃ
マニアックな話になりますが(笑)
浪速神楽はニギハヤヒの
舞だと思っています。
神楽には出雲系・安曇系・藤原系など
いくつかの系統があるのですが、
浪速神楽は系統でいうと
高知の物部町のいざなぎ流や
物部守屋の子孫で能楽の発祥地の
村屋神社の十種神楽と同じ系統です。
いざなぎ流も十種神楽も
◯左にふって右回り
◯右にふって左回り
◯左にふって右回り
という形から始まるのですが
これは浪速神楽も同じ。
つまり【物部氏】と関係するところに
この回転する舞が伝承されています。
そしてこちらが↑浪速神楽。
いざなぎ流と十種神楽と浪速神楽は
道具も同じで、剣や薙刀(なぎなた)の
舞がたくさんあるのが特徴なのですが、
物部氏はニギハヤヒに仕えた
軍事氏族なので武器が神具なんですね。
神事と氏族の話
こんなことを研究しながら
巫女舞教室やってる人は
私だけだろうと思いますが(笑)
例えば雅楽というのは秦氏で
それを保護したのが藤原氏です。
豊栄舞は、右舞(高麗楽)の先生が
作ってますので東儀家(秦氏)の流れです。
豊栄舞の演奏は、雅楽なので、
笙(しょう) や篳篥(ひちりき)など
ざっくり言うと貴族の世界観です。
豊栄舞はこんな感じ↓
4〜5年前に撮った動画ですが、
豊栄舞を作った先生のお孫さん、
宮内庁の東儀家の先生から習いました。
それに対して、浪速神楽や十種神楽は
笛と太鼓という、お祭りで使われる楽器。
そして方位を意識した儀式的な舞です。
空間を祓うとか整えるとか結界とか
薙刀(なぎなた)で地面を丸く切ったり
剣を捧げながら空を切ったり回転したり。
まぁこのように、
神楽・巫女舞とひとくちで言っても
いろいろな流れがあるわけです。
遺伝子とルーツの話
そして私はどうしてもこの
古い神事に興味があり、
研究対象は出雲族や安曇族や意富氏、
物部・ニギハヤヒ・三島一族など、
律令制度や仏教が入ってくる前の
古い一族に心惹かれるわけなのですが
この遺伝子を色濃く持っている人、
というのがごくたまにいて、
見るとわかるんですが、
私の感覚では津守神社の西北宮司も
古代の一族の遺伝子が濃い人っぽくて
お尋ねしたら先祖は十津川村だそう。
十津川村というと玉置神社がある土地。
それでやっぱり!となったわけです。
ちょっと大げさかもしれませんが、
新しい時代の神事舞がここから始まる。
その一員としてここに集うことを
許された人たちが集まっている。
それが7/21の例大祭だと感じています。
今年は時代の節目の年
そして、津守神社さんは再来年、
2028年に創建330周年を迎えます。
そこに向けて復興事業をされていて、
そのスタートが今年の例大祭なのです。
そして偶然にも同じ年、2028年に
全国の国指定重要無形文化財の「神楽」が
ユネスコ無形文化遺産に登録されます。
私が所属している若山社中もその一員です。
占星術でも風の時代と言われますが、
土から風への移行期間が終わって
完全に切り替わりが完了するのが
今年、2026年なんですね。
古い世代が守ってきた物の中から
形骸化したものを取り除き、
本質を見いだし新しい世代が
代替わりしてつないでいく。
それが今年の夏なんです。
7/21の例大祭には、先々代宮司も
御魂としてお越しになると思います。
日本の神事を
つないで来てくださった
先輩方に感謝しつつ
新しい時代をつないでいく
一員としての決意表明。
そして、これからそこに
携わっていきたい人も
同じ空間に触れることで
道を開いていく第一歩にする。
そんな一日になると思います。
この始めの一歩の日は
1回しかありませんので。
ぜひご来場をお待ちしています!
舞動禅 代表 / 彦根由実
